文学の横道
8月度読書会のお知らせ
小説好き、執筆好きの会員を広く募集しています。
当会は小説好きが集まり、毎月一回の読書会、そして会員の書いた小説を同人誌にして発表することを目的にしております。
ご興味のある方は、一度見学してみてください。(お問合せよりお申込み願います。)
■開催日 :2025年8月23日(土) 18:00~20:00
※8月~12月迄開催時間を変更いたします。ご注意ください。
■開催場所:かながわ県民センター 10階(横浜駅徒歩5分)
■開催人数:7名以上~10名
■年齢層 :問いません。
■性別 :問いません。
■地域 :神奈川県、東京都
■小説 :『死後の恋』(夢野久作)角川文庫他
『死後の恋』
【読書会テーマ】
問1:コルニコフは「飲み死したい」などと口走っています。全てを捨てた男が、なぜ、こんなにも怯えているでしょう? 私は、死より恐ろしいものは何か? という発想で無限地獄のように永遠に閉じ込めらること、と考えてみました。みなさんは、どう思いますか? どう感じますか?
問2:夢野久作の作風かもしれませんが、この作品のように「分からないこと」「謎を残すこと」について、書く立場としてどう評価されますか? 私は、作品では語られなくとも、作者のしての答えは持っているべき、と考えています。読者丸投げは、作者として無責任ではないかという意味です。
また、かつて『エヴァンゲリオン』のように、よく分からないものの価値が高かった時代もありますが、今は分かりやすい方がウケる時代。分かりやすさはアニメの世界に限らず今風の価値観だと思うのですが、みなさんの評価はいかがでしょう?
問3:異性装、夢野久作の時代に驚きとして捉えられたのだと思います。本作品の発表は1928年ですが、塚歌劇団の発足は1919年、男装したマレーネ・ディートリヒが女性にキスをするシーンで話題となった映画『モロッコ』は1930年。現代では衝撃的な結末とは解釈できない気もしますが、そういう時代だったのでしょう。
小説を読む際、その時代背景も考慮する必要があるでしょうか? みなさんのご見解をお聞きしたいです。
問4:(1)に関連し、モータルである人が死を恐れるのはなぜか? という一般論として考えてみるとどうなるでしょうか? そもそも死への恐怖とは究極的に何か? という点についてコメントいただけると、ありがたいです。
※参考:台本:Love_Death_V5.1(会員にのみ配信)
YouTube:https://www.youtube.com/watch?v=1zmiebv9_-g&t=831s
自由に語り合いましょう!
■『文学の横道』創刊号原稿募集
文学の横道では2026年4月に創刊号を発刊する予定です。
創刊号では、執筆のテーマとして以下を掲げます。
テーマ『SNS(ソーシャルネットワークサービス)』
※題名は自由
SNSを題材にした作品を募集します。
〆切:2025年9月末日
■文学散歩のご案内
当会と交流のあります「横浜文学学校」が主催する文学散歩に参加の打診が来ております。
ご興味のある会員の方は是非この機会に参加してみてください!
概要を以下に記します。
※詳細の行程表が決まれば、HPを更新いたします。
【開催日】2025年10月5日(日曜日)※雨天決行
【内容】 映画「雁」の舞台を巡る
【参考】
映画「雁」1953年
原作:森鴎外
監督:豊田四郎
出演:お玉、高峰秀子、岡田、芥川比呂志
【行程】
・高利貸し末造の家
・末造が囲っていた「お玉」の家
・東大鉄門
・無縁坂
・藍染川
・末造が好きだった蕎麦屋蓮玉庵
・雁は不忍池のどのあたりに落ちたか?
・根津神社、鴎外の旧居が移築されつつある。ここで処女作舞姫が書かれた。
・薮下通り
・森鴎外記念館
読書会開催場所
かながわ県民センター10階(※変わる場合有り)